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重陽の節句とは?2023年はいつ?行事食(食べ物、料理、和菓子)について

菊3本

1年に1桁のゾロ目となる月日が5つあります。1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、そして9月9日

この奇数は中国では「陽数」といい、おめでたい数として、5つを節句としてお祝いする風習がありました。

この五節句の中でも、一番大きな数字である「9」がつく9月9日は最高の数字として「重陽の節句」という日となっています。

今ではあまり聞かなくなった「重陽の節句」について詳しくご紹介します。

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重陽の節句とは?2023年はいつ?

菊3本

重陽の節句とは、別名「菊の節句」で、五節句のひとつです。

奇数は縁起のいい日とされ、最も大きな「九」が重なる9月9日を重陽の節句と定め、長寿を祈願しました。

旧暦では菊の咲く季節だったので「菊の節句」と呼ばれていました。

菊は邪気を払うと言われているのもあり、菊を飾ったり、菊酒を飲んだりして長寿をお祝いしました。

また、庶民の間では「栗の節句」とも言われ、栗ご飯を食べて、秋の収穫をお祝いしました。

重陽の節句は2023年も同じく9月9日になります。

 

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行事食(食べ物、料理、和菓子など)

食用菊

重陽の節句のお祝いには、秋の食材を並べて祝膳を食べます。栗ご飯や菊酒、お椀、和菓子など。実りに感謝し、長寿を願います。

  • 栗ご飯
  • 菊花の葛椀
  • 秋茄子の含め煮
  • 食用菊のおひたし
  • 菊酒
  • 菊の千菓子(和菓子)
  • 光琳菊(和菓子)

菊の花びらを浮かべた菊酒や、食用菊を使ったおひたしやお椀、栗ご飯などの秋の味覚でお祝いします。

また、九日(くんち)に秋なすを食べると、中風にならないと言われています。

江戸時代に尾形光琳が創案した和菓子「光琳菊」や菊をかたどった千菓子も食べたりします。

栗ご飯の作り方

栗ご飯

  • お米:2合
  • 酒:大さじ2
  • みりん:大さじ2
  • 塩:小さじ1
  • だし昆布:10センチ
  • 栗:20粒程度

栗を下茹でするのがポイントです。いりごまや菊の花びらを数枚ご飯の上に散らしましょう。

菊酒の作り方

  • 食用菊:少々
  • 日本酒:適量

日本酒に洗った菊の花びらを浮かべるだけ。簡単でしょう。野菊ではなく、食用菊を買うようにしましょう。

他にも菊酒の作り方はありますが、この花びらを浮かべるのが一般的です。

食用菊は「もってのほか」という名前の種が有名で、花びらを茹でておひたし、酢の物、天ぷら、お吸物に使われています。

 

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まとめ

9月9日の「重陽の節句」の意味やお祝いの食べ物、料理、和菓子などをご紹介しました。

「9」は最高の数字です。不老長寿を願う日となっているので、今年から「重陽の節句」とお祝い料理、和菓子、菊酒などで祝ってみてはいかがでしょうか。

さらに詳しく

重陽の節句の栗ご飯、和菓子、菊酒などは行事食です。

関連行事食

さらに詳しく

重陽の節句は五節句の一つです。

関連五節句・五節供

 

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