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紅葉狩りとは?由来や起源について。紅葉前線、服装や楽しみ方

紅葉

紅葉狩りという言葉があります。読み方は「もみじがり」。

「狩る」というのは狩猟の時に使わう言葉なので違和感がありますが、なぜ使われるのでしょうか?

紅葉狩りとは?その由来や起源、どんな葉が紅葉するの?紅葉前線、紅葉狩りの服装や楽しみ方についてご紹介します。

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紅葉狩りとは?その由来や起源

赤く紅葉するもみじ

紅葉狩りとは秋に山に行き綺麗な紅葉を鑑賞することを言います。

紅葉狩りの「狩る」は草木花を鑑賞することでも使われるようになった

桜が「お花見」や「桜狩り」と言うように、紅葉も「狩る」を使って紅葉狩りと呼ぶようになりました。

これは鳥や獣を追って捕獲する「狩り」という言葉が、「ブドウ狩り」などの果物を採ったり、草木花を観賞すことでも使われるようになったからです。

 

奈良時代、平安時代の貴族たちの間で始まった

日本人は昔から、春のお花見とともに、秋が深まると「紅葉狩り」を楽しんできました。

紅葉狩りは、奈良時代、平安時代の貴族たちの間で始まったと言われています。

貴族たちは紅葉を見学しながら、宴会を開き、その美しさについて和歌を詠んだりしていました。

江戸時代になると町の人々にも紅葉狩りを楽しむようになりました。みんなで紅葉見物に出かけ、今で言うお弁当を持ってピクニックのようなことをして楽しみました。

 

寒暖の差が激しいと紅葉が綺麗に色づく

紅葉は昼は温かくて、夜から朝にかけて急激な冷え込みがあった寒暖の差が激しい時に綺麗に色づきます

時期は10月~11月(10月~12月)と長い期間行われます。特に冬が寒い地方は10月初旬から楽しめます。

本州では地球温暖化により、10月よりは11月の方が綺麗に紅葉するようになりました。

 

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どんな葉が紅葉するの?

落葉樹、黄色・緑色・赤色に葉の色が変わる様子

紅葉する葉には種類があります。紅葉するのは主に落葉樹です。楓(かえで)や欅(けやき)、銀杏(いちょう)、桜などの葉が落ちる木に限定されています

  • 赤く紅葉する木:カエデ、ハゼノキなど
  • 黄色く紅葉する木:イチョウ、アオギリ

1年を通じて葉が落下しない、杉や松などは常緑樹と呼ばれ、紅葉することはありません

なぜ家の周りにある木は紅葉しないの?って思われている方は。その木が常緑樹だからです。木の種類を確認してみて下さい。

 

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紅葉前線

全国紅葉前線

桜の開花を知らせる桜前線というのがあります。日本全国の桜がいつ開花するのかを追いながら知らせてくれます。

それと同じように全国紅葉前線というのもあります。

桜前線と異なるのは、桜前線が南から北に開花するのに対し、紅葉前線は北から南へ紅葉します

また、山付近では高度の高い山頂から低い麓の方に紅葉が移っていきます

紅葉の見頃はどの木を目安にしているのか?

では、紅葉の見ごろはどの木を目安にしているのでしょうか?それは、楓(かえで)の紅葉日の等期日線(同じ紅葉を結んだ線)を目安に発表されます。

毎年、紅葉前線は10月初め頃、北海道の大雪山周辺を出発し、12月上旬に鹿児島に到達します。

 

紅葉狩りの服装と楽しみ方

紅葉狩りにハイキングに出かける家族

服装

紅葉狩りを楽しむ場合、服装には気を付けたい所です。車でドライブがてら景色を楽しむだけなら街着でもOKです。それに1枚羽織る服を持っていけば安心ですね。

山へのハイキングや、お寺などの長い階段を上ったりする場合は、歩きやすい靴は必須です。踵や足首が固定された登山靴を選ぶようにしましょう。

また、山には突然虫や蜂などに出くわす場合があります。その時の為に、黒い服を着ていくのは避けるようにしましょう。

楽しみ方

綺麗な落ち葉は拾って持って帰りたくなりますね。持ち帰って、辞書や本などに挟んで押し葉にするのが基本です。

その時の思い出として、撮影した写真に拾った落ち葉を添えて一言書いておくと、その時に出かけた思い出を後から思い出すこともできます。少しだけ手を加えるだけで、後で見るのも楽しくなりますよ。

何色もカラフルな紅葉した落ち葉を持っているなら、そのまま透明のガラス容器に入れると、今だけ秋の色どりを部屋の中でも楽しむことができますね。

 

最後に

紅葉狩りの由来や時期、どんな葉が紅葉するの?紅葉前線、紅葉狩りの服装や楽しみ方についてご紹介しました。

秋は昼間は温かくて、ハイキングや登山に最適ですが、夜が急に訪れることに注意して、服装に注意して下さい。

日本の自然の移り変わりを満喫できる数少ない時期です。その後は寒くで出かけられないという方も多いと思います。この素晴らしい季節を存分に楽しみましょう。

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