日本の年中行事

日本の伝統文化や年中行事を1年を通じて紹介。歳時記

七夕伝説やその由来、料理、飾り、祭りについて

      2017/07/27

七夕の笹飾り

七夕と言えば7月7日。これについては皆さんご存知のことと思います。七夕が近づくとショッピングモールなどでは、願い事の短冊が飾られたの笹の葉が飾られたりしていますね。

では、その七夕の由来についてはご存知でしょうか?それは七夕伝説などから始まります。

なぜ七夕と呼ばれるようになったのか、七夕飾りや七夕料理についてもあわせてご紹介します。

スポンサーリンク

七夕の由来は「七夕伝説」や「乞巧奠(きっこうでん)」「棚機津女(たなばたのやつめ)」から

織姫と彦星

七夕は「七夕伝説」や「乞巧奠(きっこうでん)」「棚機津女(たなばたのやつめ)」が合わさって今の形になっています。

1.七夕伝説:織姫と彦星

天の神様の娘で機織りの上手な織姫(おりひめ:織女星)と牛使いの彦星(ひこぼし:牽牛星)が結婚をしました。

しかし、二人とも働かずに遊んでばかり。怒った天の神様が二人を天の両岸に引き離してしまいます。

おり姫とひこ星は悲しみに暮れてしまい、働けなくなりました。

それを見て天の神様は働くことを条件に、年に1度、七夕の日だけ、再会がゆるされるようになりました

この話は今でも一般的に知られていますね。

 

2.乞巧奠(きっこうでん)

七夕伝説から発展し、女性の願いである裁縫が上達するようにお願いをする祭りのこと。総合して技芸の上達を願う行事になっています。

日本でも奈良時代以降から、宮中で行われるようになりました。

この乞巧奠(きっこうでん)から、願い事をするという七夕飾りの短冊になりました。

昔は里芋の葉にたまった露で墨をすり、詩歌や願い事を梶の葉に書いて、上達を祈願したことに由来しています。

 

3.棚機津女(たなばたつめ)

織物の手動の機械を扱う女性のことを指します。日本古来の伝説「古事記」にも記載されています。

天から降りてくる水神様に捧げるために、神聖な布を穢れ(けがれ)を知らない女性が、「棚造りの小屋」で織物を織って捧げるという習慣がありました。

水辺で「神御衣(かみこ)」を下り、水神様を迎える乙女。この棚機津女が織姫と結びつきました。

 

以上の3つが結びつき、日本の七夕行事に発展したため、「たなばた」と呼ばれるようになりました。

 

スポンサーリンク

七夕飾りについて

七夕の笹飾り

七夕に願い事を書く短冊は、青(緑)、赤、黄、白、黒の5色とされていました。七夕の歌に「五色の短冊~」ってありましたね。これは中国の陰陽五行節から来ています。

この五色が全ての物を表すという意味から来ています。この五色は鯉のぼりの吹き流しなど、伝統行事の中で同じ色がよく使われています。

七夕飾りに飾るもの

  • 神衣:棚機津女(たなばたつめ)の織る衣装「神御衣」から。裁縫などの技術上達、着るものに困らないように願う
  • 五色の短冊:願い事や言葉を書きこむ。元は梶の葉に書いていた
  • 網飾り:幸せをすくい上げられるようにとの願いや、豊作大漁を祈願するための飾り
  • 巾着
  • 吹き流し:織姫の織糸。薬玉に下げあると、魔よけになる
  • 千羽鶴
  • くずかご:折り紙でつくったかごに飾りの紙屑を入れて飾る。物を粗末にしない心

七夕の行事が終わると、神社で燃やしてもらうようにしましょう。

 

有名な七夕まつり

全国的に有名な七夕祭りのの一つに「湘南ひらつか七夕まつり」があります。大きくて豪華な飾り付けで町中いっぱいになり、たくさんの人が訪れます。

「湘南ひらつか七夕まつり」は、1951年(昭和26年)に、戦後の商業振興策として始まりました。

最初の人出は10万人でしたが、年々華やかさが増していったのもあり、今では300万人の人出で賑わう祭りになりました。

そのほか、有名な七夕祭りは「仙台七夕祭り(宮城県仙台市)」と「安城七夕祭り(愛知県安城市)」。仙台と安城の七夕祭りは、旧暦の7月なので、現在の8月に行われています。

 

七夕料理

そうめんと天麩羅

七夕には行事料理があります。私も知りませんでしたが、実は「そうめん」が七夕料理なのです。ビックリ!

七夕にそうめんを食べるのはなぜ?

昔中国では7月7日に亡くなった子供が悪鬼となったことから、その霊を鎮めようと、生前大好きだった「索餅(さくぺい)」という縄で編んだお菓子をお供えしていました。

それが日本にも伝わり、無病息災を祈って「索餅(さくぺい)」を食べていました。

「索餅」とは、小麦粉と米粉を練ったものだったことから、そうめんの原型と言われていて、七夕にそうめんを食べるようになりました

今は五色の短冊から、五色のそうめんも見かけます。

  • そうめん:麦の収穫祝いもかねて、無病息災を祈願してそうめんを食べるようになった
  • 笹巻:別名「笹の節句」。防腐作用がある。笹巻寿司、ちまきなど
  • 野菜の天麩羅:地域によってはお盆前になるので、身を清める精進料理を食べる風習が結びついた

七夕祭り

仙台七夕まつりの飾りつけ

七夕祭りと言えば「仙台七夕まつり」が最も有名です。

  • 時期:8月6日、7日、8日の3日間

7月7日から1か月ずれで行われる祭りです。7日を中日にするので、毎年必ず8月6日、7日、8日の3日間になります

バスツアーがあるぐらい「仙台七夕まつり」は有名ですよ。

内容はイベントや食べ物、七夕の短冊、七夕伝承館、織姫彦星ひろば、飾りの体験などもできますが、仙台の一大イベントですね。

参考:仙台七夕まつり

 

最後に

七夕の由来3つと七夕飾り、七夕料理についてご紹介しました。

複数の伝説があわさって現代の七夕になりました。意味を知ると面白いですね。

毎年梅雨の時期にあたるので、なかなか星が見られない天気ですが、笹の葉に願い事を書いた短冊を飾ったり、七夕料理を食べたりして、夏が来るのを感じてみたはいかがでしょうか。

7月7日七夕は二十四節気「小暑」でもあります▼

【関連】小暑はいつ頃を指すの?2016年は?その意味や時候の挨拶について

スポンサーリンク

 - 7月の暦