八専とは?2023年はいつ?してはいけないことは?

八専(暦入りカレンダー)

選日の一つ「八専」は悪いイメージがありますが、実際はどういう意味なのでしょうか?

八専の意味や由来、この日にしてはいけないこと、調べ方、2023年はいつ?について紹介します。

※2022年の八専はこの記事の最後に残しています。

 

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八専とは?意味・由来

八専(暦入りカレンダー)

八専とは、日の干支(十干と十二支)が壬子の日(49番目)から癸亥の日(60番目)までの12日間で、同じ五行に属する日が8日間あることから八専と言われています。

この八専の「専」は、同気が重なることを「専一」と言います。それが八日あることから「八専」と呼ばれるようになりました。

呼び方は「はっせん」。

具体的に書くと、12日間のうち同じ五行に属さない癸丑、丙辰、戊午、壬戌の4日間を除き、残りの壬子、甲寅、乙卯、丁巳、巳未、庚申、辛酉、癸亥の8日間を八専と言います。

同気とは同じ気質のこと。例えば十干の「水」と十二支の「水」が重なる「水水」、他にも「木木」「火火」「土土」「金金」と合計8日間あります。

同気が重ならない4日間(癸丑、丙辰、戊午、壬戌)は「八専の間日(まび)」と言い、この日は凶日から外れます。

この期間は降雨が多く、特に八専の2日目を八専二郎と言い、この日に雨が降ると長雨になるとされており、農家の厄日の一つとなっています。

※より詳しくは下の「八専の調べ方」の表を見て下さい。

 

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八専にしてはいけないこと

八専にしてはいけないこと(NG)

同気が重なると、物事が片寄る「凶日」であることから、以下のようなことをしてはいけない、見合わせたほうが良いとされています。

昔は軍事上の忌日でしたが、針灸や柱を建てることも不吉となりました。

  • 法事(仏事や供養など)
  • 破壊的な仕事の着手(ビルの取り壊しなど)
  • 婚礼(入籍・結婚式など)
  • 針灸
  • 柱を建てる(土木関係)

 

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八専の調べ方

八専は「六十干支順位表」の番号49〜60の間の12日間の内、五行が同じ同気と重なっている8日間を指します。

下の表の五行を見てもらうと「水水」「木木」「火火」「土土」「金金」と重なっています。この日だけを八専と言います。

参考:第三章「暦の中の言葉」日本の暦

六十干支順位表番号干支五行
49壬子(みずのえね)水水
50癸丑(みずのとうし)水土
51甲寅(きのえとら)木木
52乙卯(きのとう)木木
53丙辰(ひのえたつ)火土
54丁巳(ひのとみ)火火
55戊午(つちのえうま)土火
56巳未(つちのとひつじ)土土
57庚申(かのえさる)金金
58辛酉(かのととり)金金
59壬戌(みずのえいぬ)水土
60癸亥(みずのとい)水水

この8日間を2022年に当てはめるたのが下の「2022年八専一覧(月別カレンダー)」になります

 

2023年八専一覧(月別カレンダー)

2023年の八専一覧です。上の旧暦から現在の新暦に置き換えてみました。1年に6回あり。

八専は12日間の内の間日(4日)を除いた8日間になります。

※1月は前年から続いているので少なくなっています。

八専始まり八専終わり八専の間日この日は除く
1月1日(日)から1月5日(月)まで1月4日(水)
2月23日(木)から3月6日(月)まで2月24日(金)、27日(月)、3月1日(水)、5日(日)
4月24日(月)から5月5日(金)まで4月25日(火)、28日(金)、30日(日)、5月4日(木)
6月23日(金)から7月4日(火)まで6月24日(土)、27日(火)、29日(木)、7月3日(月)
8月22日(火)から9月2日(土)まで8月23日(水)、26日(土)、28日(月)、9月1日(金)
10月21日(土)から11月1日(水)まで10月22日(日)、25日(水)、31日(火)
12月20日(水)から12月31日(日)まで12月21日(木)、24日(日)、26日(火)、30日(土)

 

関連:「選日」に戻る

 

八専の過去記事

八専2022年以前の情報については、下の記事にまとめています。

関連八専とは?2022年はいつ?

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