選日の一つ「八専」は悪いイメージがありますが、実際はどういう意味なのでしょうか?
八専の意味や由来、この日にしてはいけないこと、調べ方、2022年はいつ?について紹介します。
八専とは?意味・由来
八専とは、日の干支(十干と十二支)が壬子の日(49番目)から癸亥の日(60番目)までの12日間で、同じ五行に属する日が8日間あることから八専と言われています。
この八専の「専」は、同気が重なることを「専一」と言います。それが八日あることから「八専」と呼ばれるようになりました。
呼び方は「はっせん」。
具体的に書くと、12日間のうち同じ五行に属さない癸丑、丙辰、戊午、壬戌の4日間を除き、残りの壬子、甲寅、乙卯、丁巳、巳未、庚申、辛酉、癸亥の8日間を八専と言います。
同気とは同じ気質のこと。例えば十干の「水」と十二支の「水」が重なる「水水」、他にも「木木」「火火」「土土」「金金」と合計8日間あります。
同気が重ならない4日間(癸丑、丙辰、戊午、壬戌)は「八専の間日(まび)」と言い、この日は凶日から外れます。
この期間は降雨が多く、特に八専の2日目を八専二郎と言い、この日に雨が降ると長雨になるとされており、農家の厄日の一つとなっています。
※より詳しくは下の「八専の調べ方」の表を見て下さい。
八専にしてはいけないこと
同気が重なると、物事が片寄る「凶日」であることから、以下のようなことをしてはいけない、見合わせたほうが良いとされています。
昔は軍事上の忌日でしたが、針灸や柱を建てることも不吉となりました。
- 法事(仏事や供養など)
- 破壊的な仕事の着手(ビルの取り壊しなど)
- 婚礼(入籍・結婚式など)
- 針灸
- 柱を建てる(土木関係)
八専の調べ方
八専は「六十干支順位表」の番号49〜60の間の12日間の内、五行が同じ同気と重なっている8日間を指します。
下の表の五行を見てもらうと「水水」「木木」「火火」「土土」「金金」と重なっています。この日だけを八専と言います。
六十干支順位表番号 | 干支 | 五行 |
49 | 壬子(みずのえね) | 水水 |
50 | 癸丑(みずのとうし) | 水土 |
51 | 甲寅(きのえとら) | 木木 |
52 | 乙卯(きのとう) | 木木 |
53 | 丙辰(ひのえたつ) | 火土 |
54 | 丁巳(ひのとみ) | 火火 |
55 | 戊午(つちのえうま) | 土火 |
56 | 巳未(つちのとひつじ) | 土土 |
57 | 庚申(かのえさる) | 金金 |
58 | 辛酉(かのととり) | 金金 |
59 | 壬戌(みずのえいぬ) | 水土 |
60 | 癸亥(みずのとい) | 水水 |
この8日間を2022年に当てはめるたのが下の「2022年八専一覧(月別カレンダー)」になります
2022年八専一覧(月別カレンダー)
2022年の八専一覧です。上の旧暦から現在の新暦に置き換えてみました。1年に6回あり。
八専は12日間の内の間日(4日)を除いた8日間になります。
※1月は前年の途中から続き、12月は次年に続くので3日になっています。
八専始まり | 八専終わり | 八専の間日(この日は除く) |
1月1日(土)から | 1月10日(月)まで | 1月3日(月)、5日(水)、9日(日) |
2月28日(月)から | 3月11日(金)まで | 3月1日(火)、4日(金)、6日(日)、10日(木) |
4月29日(金)から | 5月10日(火)まで | 4月30日(土)、5月3日(火)、5日(木)、9日(土) |
6月28日(火)から | 7月9日(土)まで | 6月29日(水)、7月2日(土)、4日(月)、8日(金) |
8月27日(土)から | 9月7日(水)まで | 8月28日(日)、31日(水)、9月2日(金)、6日(火) |
10月26日(水)から | 11月6日(日)まで | 10月27日(木)、30日(日)、11月1日(火)、5日(土) |
12月25日(日)から | 12月31日(土)まで | 12月26日(月)、29日(木)、31日(土) |
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