日本の年中行事

日本の伝統文化や年中行事を1年を通じて紹介。歳時記

雛祭りの由来、雛人形の飾り方、食事について

      2017/01/20

雛人形

3月3日は雛祭り。雛人形を飾り、女の子の幸せと健やかな成長を願うお祝いの日です

私の娘も3月に近づくと雛人形を飾っています。その時に気になるのがいつ飾れば良いのか、またいつ片付ければ良いのかです。

雛祭りの由来や飾りつけ、祝いの食べ物など、お祝いに関することをまとめてご紹介します。

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雛祭りの由来

雛人形

雛祭りは「桃の節句」と言いますが、元々は「上巳の節句」と言い、五節句の一つ、季節の節目の日です。春を喜び、無病息災を祈る日でした。

3月上旬の己の日に災いを払うために人形に厄を移し、川に流していたのです。昔から奇数が重なる日は縁起の良い日とされています。めでたい反面、凶に転じやすいとされていました。

それが、後に雛人形を飾り、女の子の成長を祝う行事に変化していきました。雛祭りは水と関係があるため、二十四節気「雨水」の日にひな人形を飾るのが良い日とされています。

今でも鳥取の千代川で行う「もちがせの流しびな」など、各地に風習が残っています。

  1. 厄除けの人形:川に流す紙の人形、布の人形
  2. 立ち雛:紙で作られていたが、後に豪華に
  3. 座り雛:豪華な作りの人形に

 

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雛人形の飾り方

雛人形七段飾り

雛人形は宮中の婚礼の様子を表現したものです。地方によっては飾り方や道具に違いがあります。

雛段飾りは7段が代表的とされています。それは奇数が吉数とされてきたからです。雛飾りは必ず縁起の良い奇数を選びましょう。

  • お内裏様&お雛様(天皇・皇后をかたどった内裏びな)
  • 三人官女(内裏の世話をする女官たち)
  • 五人囃子:太鼓・大鼓・小鼓・笛・謡(能の演奏をする人たち)
  • 右大臣・左大臣:(警護に携わる随身・武官)
  • 仕丁(宮中の雑務・外出時の従者)
  • 飾り:ぼんぼり、桜、立花、お道具など

ヒゲをはやして弓矢を持ったのが左大臣、若いのが右大臣です。仕丁は3人います。怒りの上戸、泣きの上戸、笑いの上戸です。

最近は住宅の事情から飾る場所が無いので、三段飾りや五段飾り、お内裏様とお雛様だけの一段飾り(豆雛人形やお内裏様だけ)が一般的になっています。

左右どちらに置けばよいのか悩んでしまうことがありますね。今は左側が男びな、右側が女びなが一般的です。

以前は逆だったそうですが(地方によって異なる)、昭和天皇が即位するときにこのスタイルに変わったとされています。

直射日光が当たる場所や多温多湿の部屋は避けましょう

 

雛人形をいつ飾り、いつ片づければ良いのか

雛祭りは立春頃(2月4日)から2月中旬に飾り始めましょう。水に関係する行事なので、二十四節気の雨水(2月19日頃)に飾るのも良いとされています。遅くても1週間前までには飾るべきであるとされています。

また、片付けるのはひな祭りの翌日が理想的とされていて、遅くなればなるほど、娘の婚期が遅れると言われているのは有名です。また、片づけがきちんと出来ないようでは良いお嫁さんにはなれないという意味もありました。

結論としては、雛人形はできるだけ早く飾り、早く仕舞うのが良いとされています。湿度の低い日中が片付けには向いています。

 

地方の伝統的な雛飾り

つるし飾り

雛人形以外にその土地特有の伝統的な雛飾りが今でもあります。

  • 傘福:布で作った縁起物をつるす
  • さげもん:布製のおもちゃをつるしたもの
  • 雛のつるし飾り:雛人形の代わりに手作りのおもちゃをつるす
  • 犬張子:犬の形をした置物。安産の象
  • 流しびな:穢れを人形にうつして川に流す。地方によってさまざま

犬の張り子は全国的に有名な置物です。犬はお産が軽いことから子宝への願いを込めて、雛壇に飾られています。

つるし飾り(つるしびな)に吊り下げられるフクロウは、福や不苦労をかえたもの。また猿は、厄が去るなどという意味がありました。

 

雛祭りの食事について

ひなあられ

雛祭りに欠かせない食べ物をまとめてみました。

菱餅

三食のひし形の餅を重ねたもの。娘の健やかな成長を願う気持ちから。

意味と材料

  • 赤色:魔除け、生命、桃、クチナシの実(解毒作用)
  • 白:清浄、残雪、ひしの実(血圧を下げる)
  • 緑色:健康と長寿、木の芽や大地、よもぎ(厄除け)

雛あられ

雛人形を持って、野山に出かけ、お雛様にも春の景色を見せてあげるという「雛の国見せ」という風習で、持参したことが始まりです。

関西では餅を砕いて揚げたあられ、関東では米粒を煎ったもの。関西と関東では形も味も異なります

ひなあられには、桃色・緑色・黄色・白色の四色あります。四季を通じて子供(娘)が幸せであるように願う気持ちが込められています。

 

白酒

元々は、桃が「百歳(ももとせ)」に通じることから、酒に桃の花を浮かべた「桃花酒(とうかしゅ)」が飲まれていました。

白酒は江戸時代から始まり、それが今に至っています。子供はノンアルコールの甘酒やジュースを。

 

ちらし寿司

赤い海老、白いれんこん、緑の豆などの華やかなちらし寿司です。赤白緑は定番メニューですね。

海老は長寿、れんこんは見通しがきくように、豆はまめに働けるようにという願いから縁起の良い料理とされています。

 

蛤のうしお汁

はまぐりのお吸い物。蛤などの二枚貝は、貝殻がピッタリ合い、その他の貝とは合わないので、相性の良い相手と結ばれ生涯を共にすごすとの願いが込められています。夫婦和合の象徴。

お椀の中にはまぐりの二枚貝があり、その両側にそれぞれの身をのせるのが正式とされています。二つの身をを入れて夫婦を表しています。

 

まとめ

雛祭りの由来、雛人形の飾り方、いつ飾りいつ片づければ良いのか、地方の伝統的な雛飾り、食べ物についてご紹介しました。

雛祭りに飾る物や食べる物など、全てに意味があるのが面白いですね。女の子の幸せと健やかな成長を願う思いが伝わってきます。

雛人形の選び方や飾り方にもルールがあります。それに基づいて飾りつけをし、出来るだけ早く片づけをしましょう。

【関連】こどもの日(端午の節句)とは?五月人形の種類、食べ物について

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