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入梅と梅雨入りの違いとその由来、2024年はいつ?

梅雨の日のアジサイ

テレビの天気予報で報じられる「梅雨入り」それと別用語で「入梅」があります。

この2つは一見同じ意味なのですが、使い方は異なっています。この機会に使い分けできるようにしましょう。

「入梅」と「梅雨入り」の違いと、入梅の2024年はいつなのか?、また梅雨の由来についてご紹介します。

 

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入梅と梅雨入りの違い、どう使い分けるの?

梅雨の日の雨

入梅」は、節分八十八夜などと同じく雑節の一つで、日付は決まっています。

昔は立春から数えて135目とされていました。その為、梅雨明けとなる「出梅」の日付も決まっていました。

しかし、現在では太陽の黄経が80度に達した日で、芒種から数えて5日目頃の最初の壬(みずのえ)の日を「入梅」と呼ぶようになりました。

それに対し「梅雨入り」は実際に梅雨の期間に入ることを指す気象用語のことです。その為、毎年異なっています。

梅雨入りというのは、大雨による被害が起きやすい時期ということから、天候経過と1週間先を見越して、気象庁が「梅雨入り」と「梅雨明け」を発表するようにしています。

毎年後半になるともう梅雨明けしているような気がしますが、その先までを見て発表しているのですね。

参考:昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(気象庁)

 

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2024年の入梅はいつ頃を指すのか?

雨の日のカタツムリ

太陽の黄経が80度に達した日を「入梅(にゅうばい)」と言います。

では2024年はいつになるのでしょうか。

芒種から数えて5日目となるので、2024年は6月10日(月になります。

 

梅雨の由来は諸説あり

紫陽花(ブルー)

梅雨というのは中国から伝わった言葉です。

  • 梅の実が熟する頃に降る雨が由来
  • 湿度が高くてカビが生えやすいため、黴雨(ばいう)という言葉が転じて「梅雨(ばいう)」になった
  • 「露(つゆ)」という言葉が転じて「梅雨(つゆ)」になった

以上のように諸説ありますが、梅の実が熟する頃にあたるというのが一般的だそうです。

なぜか由来ってダジャレのようなものから転じていることが多いですね。

因みに、中国から梅雨という言葉が伝わる前は、日本の旧暦では5月にあたるため「五月雨(さみだれ)」と言っていました。

 

最後に

梅雨の日のアジサイ

「入梅」と「梅雨入り」の違いと2024年はいつ頃をさすのか、梅雨の由来についてご紹介しました。

梅雨と言えばジメジメしていたり、洗濯物が乾かないといったネガティブな印象が多いのですが、真夏に向けて水不足を解消するために大切な恵みの雨でもあります。

この季節にしか咲かない紫陽花(アジサイ)や梅の実を仕込んだりするという、この時期の楽しみもあります。

さらに詳しく

関連:「雑節」について

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